「トーンカーブ」


画像処理で一番利用するのは明るさ、コントラスト調整だと思います。この名前のままのツールが色調補正の中にありますがこの使用は少し控えてください。後で説明しますが、まず明るさを補正するにはトーンカーブを使います。

使い方は斜めのライン上でマウスをクリックします。点が表示されてマウスでクリックしながら自由にカーブのラインを変更できるようになります。中心点で「入力」、「出力」は128と表示されます。左方向にカーブを移動すると明るくなり、右方向で暗くなります。私が使う場合は基準が分かりやすいように出力は128のままで入力だけ数値が変わるように移動しています。トーンカーブの良さは白と黒の位置が変わらないことです。複数の支点を作成でき微妙な明るさ色合いなども調整できます。RGBチャンネルごとの補正も可能です。右側下のスポイトマークは右から、白、グレー、黒を表します。白は画像上の一番白い部分に持っていきクリックするとその位置を白としてカラー補正されます。グレーも一番グレーである場所をクリックすることでそこをニュートラルグレーにします。黒も同じです。少し移動するだけでがらりと変わります。自分の好みの色合いになったところでOKを押します。白はむやみにやると白飛びの原因になるので注意下さい。カーブとそれらをうまく使い分けて補正することになります。


先にも書きましたが、「明るさ、コントラスト」の明るさ調整を使うと全体が明るくなり黒のしまりが無くなりますので注意が必要です。コントラストで黒をしめることはできますが、調整が難しいでしょう。

 
「レベル補正」


トーンカーブで明るさ補正をした後、場合によってはレベル補正でコントラストの調整をします。レベル補正でも明るさやカラー補正はできます。どちらが自分になじむかはいろいろ試してみてください。使い方は、ヒストグラムが表示されてる部分の下の3つの三角をスライドさせます。白を左に動かすとハイライト部分が増えていきます。黒を右に動かすとシャドー部分が増えていきます。グレーは中間部分が変化します。

自動化されたツールもあります。そのツールでOKならばそれでも構いません。その他いろんなツールを試してみてどう作動するのかチェックしてみてください。

 
「選択ツール」


ここまでの段階は取りあえず一つの画像全体に対しての補正になります。部分的に補正したい場合は選択ツールを使用します。左側にあるツールパレット内の上左2つが選択ツールになります。アバウトに選択したい場合は下の輪投げツールを利用しますがマウスではかなり難しいかもしれません。タブレットを利用するとかなり正確に選択は可能ですし、その他ブラシ関係でも持ってると便利です。タブレットを使わずに正確に選択する方法はパスツールを利用する方法があります。ペンの先の形がしたツールがそうです。ただこれを利用するにはかなりの慣れが必要です。しかしぜひマスターされるとかなり高度なテクニックも利用可能になります。選択ツールをそのまま利用すると境界がはっきりします。ファイルメニューの欄の「選択範囲」にある「境界をぼかす」を利用してください。周辺と馴染むように効果を加えることができます。このテクニックはいろんな方面で利用しますのでぜひ覚えてください。選択して切り抜く場合にも使います。その場合は「1」くらい、先にお話しした内容の場合は「5〜10」でまず試してください。後は好みで調整してみてください。

 
「シャドーハイライト」

この後はシャドーハイライトについて説明したいと思います。これも使い方を覚えると便利なツールです。ただしCS(バージョン8)以降にしか付いていません。古いバージョンをお使いでしたらこの項は飛ばしてください。Photoshop Elementsには似たようなツールが付いています。「画質調整」の「ライティング」に「シャドウをを明るく」というのがあります。Photoshopほど細かい設定はできませんが。

開いた時点では赤枠の中は50%になっています。画像にも即反映しています、が、50%ではたぶん効果が強すぎると思います。どの数値がよいかは画像によります。いろいろお試しいただいて決定してください。

下のサンプルは上の表示の物です。

ハイライトを押さえる機能もありますが、シャドウほどの効果は期待できないです。サンプルでも分かると思いますが少しノイズが出てきます。ノイズが出ない程度にするか、ノイズを押さえるツールを使うかは判断次第です。

色調補正の中にはいろんなツールがあります。いろいろ試してみてください。さてこの次はピントの甘い画像をシャープにする方法を伝授。

 

戻る